防げる病気は予防しよう!

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小諸市の菜の花畑

1.熱中症の仕組みを知ろう
2.塩の量が足りないと食欲がなくなる
3.人とペットの間で感染しあう歯周病

熱中症について
 熱中症といえば水分補給と塩味の飴というイメージです。しかし、これは私たち人間の場合です。人の場合は、汗などによる脱水から体温上昇が始まります。そして脱水と体温上昇があいまって多臓器不全などの重い症状に発展していきます。私たちは全身から汗を出すことにより体温調整ができるので、大事なのはこまめな水分補給になります。また、ナトリウムなどのバランスが崩れるのも良くないのでスポーツドリンクや塩分の入った飴が熱中症予防に大切になってきます。
 ではわんちゃんの場合はどうでしょうか。わんちゃんは全身から汗をかくことができません。汗をかけるのは肉球など限られた場所からです。ではあとはどうやって体温調整をしているのでしょうか?それが舌を出してやっているハァハァなんです。これらは体温を逃す意味で言うと効率がものすごく悪いんです。ですのでわんちゃんの場合は人間の熱中症のプロセスと少し違って、外気温および湿気が高い環境ですと、体温調整が早い段階で追いつかなくなり体温が上昇します。。これがわんちゃんが熱中症になりやすい原因です。

散歩に持っていくもの
 体温調整ができないなら物理的に体を冷やすしかないよね、とお思いになったと思いますが、まさにその通りです。こまめに冷やしてあげてください。しかし普段の体温を下回ると危険ですので注意をしましょう。散歩に行く時は常温の水(ペットボトルまたは霧吹き)とうちわやファンがいいですね。保冷剤とタオルもいいです。ここで大切なことは、冷水をかけたり保冷剤を直接体に触れさせてはいけないということです。急激に冷やすと血管が収縮するからです。
 気温が25℃以上ある時は夏でなくても気を付けなければなりませんが、すぐに体温が上がってハァハァしてしまうのでこまめに日陰に行き、常温の水をかけてうちわやファンで全力で風を送ってあげてください。体についた水を一刻でも早く蒸発させるためです。実は水をかけないとただ温風を送ることになり意味がありません。うちわを嫌がるという時は大体水をかけない時です。なぜかというと、水は周りの熱を奪って蒸発するからです。これは私たちが熱中症対策
首にまく布のグッズと同じ原理ですね。あれは特殊な生地とかではなくて、実はポリエステルなどの乾きやすい生地の布を濡らして蒸発させてただけなんです。他に身近なものでいうと川や湖のそばですね。水が蒸発するから涼しいんです。つまり水が蒸発しなければ温度は下がらないということです。ですので湿度が高い場合水が蒸発しにくいのでアプローチを変え、脇の下やお股の関節、首の前側にタオルで包んだ保冷剤を当ててあげてください。

夏バテを予防する食事
 夏バテを予防するには良質なタンパク質と、ビタミン群、ミネラルが大事になってきます。鹿肉では良質なタンパク質、ビタミン、ミネラル(鉄)が摂れます。また、Komoro Premiumのウェットフードは鹿肉+寒天(食物繊維)でお通じにもいいです。タンパク質は免疫力を上げてくれます。水分も摂れます。そして食欲がない時にも食べてくれるのでぜひ試してみてください。このことから歳を重ねたわんちゃん、猫ちゃんに特におすすめです。牛、豚、鶏でアレルギーが出てしまった子は鹿肉では出ないかもしれません。まだアレルギーが出てない子もアレルギー対策(複数のタンパクをとりリスクを分散させる)としてぜひ!
 ウェットフードにはさらに「+レバー」があります。上記の栄養素、ビタミンをさらに補填した栄養の塊です。食い付きがよく、その豊かな栄養でわんちゃん、猫ちゃんをぐいぐい引っ張っていくKomoroPremiumの「頂」。ですので、歳を重ねたわんちゃん、猫ちゃんには特におすすめです。美味しい夏野菜を添えて、きゅうりなどからカリウムも摂取しましょう。最後にご注意を。ウェットフードは栄養が豊富なので食事制限や腎臓が悪いわんちゃんや猫ちゃんは控えてください。少量でも必ず獣医さんにご相談をお願いします。


塩は体に蓄積されるのか
 食欲がなくなると万病の元になります。ところで、塩と言ったら体に悪いイメージがありつい減塩をしてしまいますね。しかし、実は私たちの体、そして動物の体の体内塩分濃度が決まっていて約0.9%なんです。つまり、ある程度の塩は必須なんです。とある記事で「あれ?」と思う内容があったのでここで訂正をしようと思います。そこには「塩は体に蓄積する。だから体に悪い」とありました。私も適当なことを書きたくはないので、口にした塩が排出されるのかされないのか、論文を半日かけていろいろ読んでみました。結果から言うと哺乳類は塩を尿によって排出します。だからといって摂りすぎていいというわけではありません。また尿は血液を腎臓でろ過したものなので塩を排出できるかは腎臓の機能にもよります。いずれにせよ摂り過ぎれば体に負担がかかりますので気をつけてください。何事も適量を心がけましょう。

行きすぎた減塩が食欲をなくさせる
 ナトリウムは体内の水分バランスを保ち、神経機能や筋肉の収縮を助ける働きがあります。ですので減塩しすぎた場合のわんちゃん、猫ちゃんの症状に立ち上がれなくなる、などと書かれるのです。また、ナトリウムは体内の水分バランスを保つのに必要であるため、上記の熱中症にも関わってきます。つまり、人間も動物も塩を摂らないと水分のバランスが取れないため体温調整がうまくできず熱中症になってしまうのです。他に塩分が足りな過ぎる場合の症状として、反応が鈍い、腎機能が低下する可能性、そして食欲の低下が挙げられます。普段から体の水分とナトリウムなどのバランスを保持することが健康にも、また熱中症対策にもおいても大切になります。

手作りのご飯の場合は塩を入れよう
 塩を入れるのには抵抗があります。しかし上記で書いたように塩は体に必要です。ではどのくらいの量か?わんちゃん、猫ちゃん共に歳も体重も大きさも何もかも違うのでぜひ獣医さんに聞いて塩の量を決めてください。ご飯を購入されている方も、総合栄養食に塩分が入っているから体に毒とは思わず、100gあたりの塩分量が明記されているので大事なのは一食でどのくらい塩を摂取しているのか?ということです。まずは、わんちゃん、猫ちゃんは一日にどのくらいの量の塩が必要かを把握する、そして今主食にしているご飯には一食あたりにどのくらいの量の塩が入っているのかが分かれば、塩に関してですがおやつはこれがいい、これは塩が入っているけどこの量ならまだ大丈夫、などがわかります。また、一食あたりの塩の量が多ければ、塩分が入っていないフードと混ぜて塩分濃度を調整するなどと工夫をすることができます。ぜひ一度、獣医さんにご相談ください。ちなみにKomoroPremiumの補助食品やジャーキー、ガムには塩分は入っておりません。
 蛇足ですが、以上のことから私たちの食事も、より美味しい!と本能的に思う料理を作ることができます。体内の塩分濃度は0.9%でしたね。つまり、食事も基本的には塩の量は0.9%程度であると本能的に美味しいと感じるのです。私の場合は基本的には0.8%で、夏や料理によっては0.9%から1.1%に変動します。ですので、塩の量がわからない、となってしまった時は材料の0.8%の塩を加えて、あとは味見をしながら味を整えると間違いありません。0.1%違うだけで味の印象は激変するので慎重に!具体的な数字で言うと100gの焼き肉(焼いて水分が出た後の焼き肉の重さ)があれば100×0.008(0.8%のこと)で0.8gの塩を振ることになります。0.1gの計量スプーンが確か東京ハンズに売っていたのでそれを使うと楽ですよ。塩が料理の味を決めます。食感が多少悪くても塩がバチっと決まれば料理はとても美味しいので塩の量にはこだわってみてください。

腎臓が悪い場合は減塩が必須
上記の尿から排出される話は、あくまでも健康な腎臓をもつ人や動物についてです。尿は血液をろ過したもの。そして尿によってナトリウムなどは排出されます。しかし、腎臓が悪いとナトリウムがうまく排出されずに体内に蓄積していきます。もしかしたら、これが「塩は排出されない!」の記事の元なのかもしれませんね。健康な腎臓を持つものと腎臓の機能が低下したものが混ざってしまっている。さらに、腎機能が低下していると高血圧を引き起こしやすくなり、またナトリウムは水分を保持する作用があるので塩分を摂り過ぎるとむくみを引き起こします。ですので、腎機能が悪い人は減塩をしなければならないのです。わんちゃん、猫ちゃん共に検査をして問題がなければその子にあった適量の塩をあげましょう。


歯周病菌を家族で共有している可能性が
研究で人とわんちゃんたちから同じ歯周病菌が検出されたと報告があります。つまり、歯周病菌をうつしあっている可能性があるのです。キスしたり口移しをするのは避けたほうが良いと言えますが、その前に人もわんちゃん、猫ちゃんも予防をすることをおすすめします。

歯周病って最悪歯が抜けるだけ?
歯周病というと、歯茎の炎症、出血、歯茎の後退、口臭、歯のぐらつき、膿の排出、最後に歯が抜ける、というイメージですね。しかし、この歯周病菌は血液にのって全身に運ばれます。そうすると動脈硬化や心臓病のリスクが高まります。他には糖尿病の管理を困難にしたり、肺に菌が入ると肺炎などを起こします。このように歯周病は局所的な症状にとどまらないのです。これは人もわんちゃん、猫ちゃんも同じです。データでわんちゃん、猫ちゃんの手術ランキングの2位が歯周病だよ、と聞いたこともあります。私たち日本人は3人に2人が歯周病と言われています。3歳以上のわんちゃんは80%が何らかの歯周病を抱えていると言われており、また、3歳以上の猫ちゃんは70%が何らかの歯周病を抱えていると言われています。

歯周病は予防ができる
 防げる病気は防ぐ、これが大事なことです。そもそも歯周病って原因は何か。それは歯と歯茎の間に溜まった歯垢が原因になります。ですのでこの歯垢が歯石になる前に取り除いてあげることが大切になります。人の場合は歯磨きとデンタルフロスが必須です。外国の人が、歯磨きとデンタルフロスどちらかしか使えないとしたらどっちを選ぶ?という質問でデンタルフロスと言っていました。それほど歯間には歯垢が溜まります。歯周病予防にはぜひフロスを。そして半年に一度は歯医者さんに行き歯の掃除をしてもらいましょう。フロスまでしていれば完璧…と思いきや十分ではありません。完璧には磨けないのでぜひ歯医者さんに通いましょう。たまに歯垢に色をつける薬品(カラーテスターなど)でチェックするのもいいですよ。わんちゃん、猫ちゃんは3日で歯垢が歯石になると言われています。ですので歯石になる前までに歯垢を落とせば良いので、歯磨きを3回に分けるなどと工夫をするといいです。歯磨きは嫌がるとずっと嫌がってしまいます。ブラシの先に好物のペーストを塗って少しづつ少しづつ慣らしていくことが大切です。そして私たちと同じように定期的に獣医さんにお口の状態、そしてその子にあった歯磨きの仕方を聞いて歯周病を予防していきましょう。歯磨きは人もわんちゃんも猫ちゃんも完璧にできるものではありません。ですので肩の力を抜いて定期的にお医者さんに頼りましょう。

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