鳥獣対策の現状
ニホンジカやイノシシなど生きていくため農作物や植物、木の実を探し求めます。冬には、樹皮を剥いで食べてしまいます。そうすると森が枯れ、自然が破壊されてしまいます。また、他にはアライグマやハクビシンなどが家に棲みつくことによる被害、ツキノワグマによる人への被害など、野生鳥獣による被害が全国で報告され、そして北海道では熊の対応について対価が少なすぎるとハンターさんが辞退するなどがニュースになっています。
原因は何か?
今日までずっと猟友会員のハンターさんが捕獲してくれていましたが、全国的に高齢化などにより会員が減少しています。そのため、多くの自治体でハンターさん主体の鳥獣対策が成立しなくなってきています。特に人口の少ない地方自治体では人材もお金も厳しい状況にあります。
持続可能な未来を目指して
長野県小諸市も例に漏れず人材もお金も厳しく被害も深刻でした。このままハンターさん主体では限界が来て市民の生活が守れなくなるため、持続可能な未来を目指して「自治体主体」に舵を切ったのが竹下毅さんでした。
難しい使命
自治体主体に切り替えた目的は、農作物などの被害額を減らすこと、ハンターさんへの対価を改善することによる猟友会員減少の歯止め、鳥獣対策費用の削減でした。市民を守り、ハンターさんの減少を止め、市の支出を減らす、そうすることにより永続的な鳥獣対策が実現できるからです。市役所職員が狩猟免許を取るなどをはじめ鳥獣対策部隊を編成し、猟友会の方達が報償の良い大型獣に専念できるようにしたりした結果、農作物の被害額は大幅に抑えらました。しかし対策費用が増大するなど両立することは困難なものでした。そもそも市民の被害を防ぎ、ハンターさんの減少を防ぎ、対策費用を下げる、果たしてそんな全てを解決するやり方があるのか…。
そこで生まれたのが「シカの命 -Komoro Premium-」
シカとイノシシが農作物を荒らしますが、イノシシは捕獲した人が消費します。しかし、シカはそのほとんどが莫大な費用をかけ焼却または埋設処理をされていたのです。そこでシカは栄養価も高いこともあり、ペットフードを開発することが決定し「小諸市×獣医師×麻布大学」の「Komoro Premium」が生まれました。また竹下さんは、シカの命が焼却され、埋設処理をされていた状況にいつも心を痛めていたことを私は覚えています。10年以上前から竹下さんがいつも「自分は肩にたくさんの動物を背負っているんだ」「命を粗末にするのはダメだ」「なんとかしなくては」と言っていたからです。ですから、「Komoro Premium」には「シカの命を絶対に無駄にしない」「シカの命を繋げていきたい」という強い想いが込められています。こうしてシカの命を繋げることにより農作物被害や森林破壊を減らし、シカの命がただ無駄になることを防ぐことができるようになりました。さらに、売り上げを人々の生活を守る鳥獣対策費やハンターさんへの対価、一部を自然保護活動への寄付に充てることにより、持続可能な未来を作っていく仕組みが生まれました。
持続可能な鳥獣対策の要
Komoro Premiumが事業化されてから二年目になると、小諸市と同じく鳥獣対策に苦慮していた近隣自治体からも施設にニホンジカが搬入され、解体されるようになりました。今では軽井沢町、御代田町、佐久市、佐久穂町、東御市、上田市、立科町からニホンジカが搬入されており、どこの自治体も鳥獣対策に苦慮している現状がわかります。そして「Komoro Premium」はこのように広いエリアを支えている、持続可能な鳥獣対策の要となっています。
ペットフードのシステムは永遠か
どのような完璧に見えるシステムにも皺寄せは必ずあります。ましてやこのようなものすごく多くの人の生活や人生を背負っているシステムには尚更です。そして竹下さんは自らその皺寄せの中枢を担っていることを知りました。
心を打たれたペットフード
こんなことを言ったら竹下さんに怒られるかもしれませんが、九州男児で職人気質で頑固で「俺がやらねば誰がやる!」と日々懸命に黙々と働く姿を見て私は心を打たれ、またこの素晴らしいペットフードの本質を知って、私はこの「Komoro Premium」が好きになりました。ですので少しでも竹下さんや生活している方々やシカの命が繋がる活動に加わりたいと思い、勝手ながら押し掛けて一日2tにもなる鹿肉を運んだり、鹿肉の高い品質や施設の衛生管理を学ばせていただいております。こうして「Komoro Premium」を知れば知るほど、皆様に一度は試していただきたい、もっと皆様に知っていただきたいという想いが募ります。「Komoro Premium」が広がることによって、全国で苦慮している鳥獣対策の一つの答えがここにあるということを少しでも広め、全国で苦慮している各自治体にお知らせし少しでも力になれればと切に願っています。
最後に皆様へ
ここまで読んでくださった皆様はご存知の通り、「Komoro Premium」はきちんとした市の事業から開発されたものですので品質は高く、安心と安全と栄養も兼ね備えております。ぜひ、一度!お試しいただきたいと自信を持ってそう思っております。また、いつもお買い上げいただいている皆様、本当にありがとうございます。持続可能な鳥獣対策とシカの命が繋がっていくことができるため、心の底から感謝しております。まだお試しになっていない方も、ご家族に召し上がっていただいた方も、これからも「Komoro Premium」をどうぞよろしくお願いいたします。最後に全国の九州男児の方々、長野県育ちの私が知りもしないで語ってごめんなさい!!
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